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Ⅲ 第233回「ダンマパダ315」

Dhp315ナーランダ大学跡


「ブッダの語ったとされることばに最も近い教え」



   「法句315」


辺境(へんきょう)の都市(とし)・
村の内外(ないがい)が

守(まも)り
護(まも)られているように

自分自身を守り護るがよい


光陰(こういん)空(むな)しく
渡(わた)らないように

光陰空しく渡る者は

地獄(じごく)において
苦(くる)しみ悩(なや)むから






【場所】ジェータ林(祇園精舎)

【誰のこと】多くの地方から来た修行僧





【原因と結果】

地方から来た
多くの修行僧は、

ある辺境の地で、
雨安居に入りました。


最初の1ヶ月間は、

身体も心も安らぎ、
穏やかに過ごしました。


けれども、2ヶ月目には、
盗賊たちが現われて、

その修行僧たちに、

食事の供養をしてくれる人々の
村を襲撃しました。


盗賊たちは、
村の家々にいる

奴隷を捕えて、
連れ去って行きました。


その後、人々は、

盗賊の襲撃を防ぎ、
護る事に努めました。


そのため、修行僧たちに

供養・布施の奉仕をする機会が、
失われてしまいました。



雨安居が明けて、修行僧たちは、
ブッダを訪ねて行きました。


ブッダは尋ねられました。


ブッダ:
「修行僧たちよ、
無事に過ごしましたか?」


修行僧たちは、
ブッダに申しあげました。


修行僧たち:
「尊師よ、
最初の1ヶ月間は、

苦難が無く、
安らいで過ごす事ができました。


けれども、その後、村に
盗賊たちが現われて、

村人たちは、
防護のため外に出られなく、

供養・布施の奉仕を、
受けられなくなりました。

そのため、その後は、
快適ではありませんでした」


修行僧たちは、

ブッダにこれらの事など、
すべてを報告しました。


ブッダは言われました。


ブッダ:
「修行僧たちよ、
案じる事はありません。

安住というものは、
常に得がたいのです。

村の人々が、
ひたすら

自分たちの
村を守ったように、

修行僧は、
人間としての

自分自身を守る事が、
真(まこと)に大事なのです」 と。






【教え】

「辺境の都市・村の内外」とは。

[当時のインドの]人々は、

外敵の侵入を防ぐために、
辺境の都市・村を、

内側は「」や城壁を
堅固にし、

外側は、見張り台や、

濠(ごう)を
堅固にして守っていました。


そのように、私たちも、
(今の心、注意力、集中力)」を起こし

」を守る

「念」を保ち続けて、
失わないようにします。


」とは。

自分自身の
「内(うち)の6つの感覚器官」
「眼・耳・鼻・舌・身・意」です。


この「内の6つの門」を
よく護らないと、

「内の6つの門」が、

(そと)の6つの好ましい対象」
「色・声・香・味・触・法」に、

捉えられてしまいます。


それ故に、
内の6つの感覚器官

「眼・耳・鼻・舌・身・意」を
しっかり確かにして

「自分自身をよく守り、護るのがよい」
のです。



自分自身を護らない者は、
私たちを教え導いてくれる

善き人、善き友、
善き師や『経典』に

逢う事ができません。


教え導いてくれる
善き人、善き友、善き師や

『経典』に
逢う事が無ければ、

「内の6つの感覚器官」を
守る事なく、

人生の極めて短い時間・
刹那(せつな)は

「光陰(こういん)」のように過ぎて
行きます。



光陰を
空しく過ごさないために、

(今の心)」を起し、
保ちます。


 1. 身体― 静かに坐り、呼吸を調えます。
     「念」を身体に集中させます。

      生まれてから今日までの自身の身体の変化、
      更に、今後の移り変わって行く
      身体の変化を思い浮かべます

 2. 感受― 快、不快、どちらでもない感受作用

 3. ― 意(こころ)にあるもの

 4. ― 身体と心の働きをよく観て、深く観透します
   

」を切らさず、
自分自身を深く観つづけます。


を空しく
過ごす事が無いように






  自分にとっての善を実現するために
  より有効な方法があれば、
  それをできるようになります

  (「100分de名著」 アドラー 『人生の意味の心理学』 NHK 岸見一郎 p.26)








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プロフィール

ふつ庵

Author:ふつ庵
「茶室で坐る坐禅と一服の茶 
そして ブッダのことのはをまねぶ庵」庵主

2,500年前
「ブッダの説いた教え」
「法の句」を物語ります。

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