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Ⅲ 第238回「ダンマパダ 324」

Dhp324インド象3


「ブッダの語ったとされることばに最も近い教え」



   「法句324」


ダナパーラという
象(ぞう)は

激(はげ)しく
暴(あば)れて

扱(あつか)うのが
大変(たいへん)難(むずか)しい

捕(とら)えられて
その象は

食()べ物(もの)を
とらないで

象林(ぞうりん)を
憶(おも)っています






【場所】ジェータ林(祇園精舎)

【誰のこと】バラモンの息子たち





【教え】

激しく暴れて

発情期の象たちは、
耳たぶ(こめかみ)から

液を分泌し、暴れます。


「苦(にが)い分泌液があり」、

これが
原(もと)の意味です。



親孝行

ここでは、
ブッダご自身が、

過去に菩薩として修行した、
波羅蜜行(はらみつぎょう)を示す、

親孝行の話
「養母象本生(ようぼぞうほんじょう)」

が語られています。



孝行して親を養う事は、

古い昔の
賢者たちの慣(なら)わしなのです、と。


子供が
親を憶(おも)う気持ちは、

昔も今も
変わる事がありません。





【原因と結果】

サーヴァッティの都に、

80万金の財産を持つ
バラモンがいました。


そのバラモンには、
四人の息子がいました。


息子たちは、
適齢期になると嫁を迎え、

バラモンは、息子たちに、

それぞれ
10万金ずつ分け与えました。


まもなく、その
バラモンの妻が亡くなりました。


息子たちは相談し、
父親に言いました。


息子たち:
「父上、私たちは生涯、
父上のお世話をするつもりです。

ですから、どうか
残りの財産をお譲りください」


そこでバラモンは、
残りの

すべての財産を4等分して、
四人の息子たち与えました。


それからは、当分の間、
長男一家が父親の世話をしました。



ところがある日、

長男の嫁が、
父親のバラモンに言いました。


長男の嫁:
「お義父(とう)さま、
長男である私の夫に、

100金か1,000金でも多く
分けてくださったのですか?


他の息子さんの家に行く道を
ご存じないのですか?」


父親のバラモンは、言いました。


父親バラモン:
「この卑(いや)しい女め、
消えて去れ!」 と

腹を立て、次男の家に行きました。


けれども、
2、3日経()つと

同じように、
次男の家からも追い出されました。


とうとう、
どの息子の家でも、

面倒を
見てもらえなくなりました。



ついに父親バラモンは、
パンダランガという、

灰を身体に塗る、
異教徒・外道 (げどう)のところで

出家しました。


出家者となった彼は、

托鉢(たくはつ)をして、
食ベ物を乞う生活をしました。


やがて、バラモンは、
次第に痩()せ衰(おとろ)えた


自分自身の身を
しみじみと眺めました。


そして、
息子たちに頼るべきものは、

何も無い事を知りました。



そのバラモンは考えました。


「沙門ゴータマ(ブッダ)は
親しみがあり、

筋道が明らかで、
明快に語るお方らしい。

お訪ねしよう!」 と。


父親バラモンは、
鉢(はち)を携(たずさ)え、

杖をついて、
ブッダのところへ行きました。


ブッダは、尋ねました。


ブッダ:
「バラモンよ、なぜ、

そのように
粗末な衣を着けているのですか?」


父親バラモン:
「尊者よ、

四人の息子とその妻たちに
追い出されたのです」


ブッダは、示されました。


ブッダ:
「バラモンよ、それでは
つぎの詩句を

憶(おぼ)えて、
皆が集まるところで唱えなさい」



 ―― 息子たちが誕生しては歓喜(かんぎ)し   その成長を願い求めました

    けれども、
    息子たちは自分の妻と謀(はか)り    犬が豚を追い出すように私を出した。

    卑劣な彼らは私に           『父よ、父よ』と語るけれど
    息子の姿をした悪い鬼です       彼らは老いた父親を棄てました。

    役に立たぬ老いた馬のように      食べる物を奪われてしまい
    子供たちの父親である老人は      他人の家で食を乞っています。

    もしも息子たちが親不孝なら      杖の方が私にはよい
    暴れる牛も暴れる犬も         防ぐ事ができるからです。

    暗闇にあっては先に導き        深みにあっては足場を作り
    杖の勝れた力によって         倒れた後にも立てるから ――
                          (『相応部経典』「有偈篇」)




そこでバラモンは、
これらの詩句を憶え、

多くのバラモンや、
自分の息子たちが

集まるところへ行き、
その中央で語りました。


その当時、
人々の間には

「親の財産で食べながら、
親を養わない者は、

殺されなければならない」という
掟(おきて)がありました。



父親バラモンの詩句を聞いた
息子たちは、たちまち

父親の足もとにひれ伏し、
自分たちの非を詫びました。


父親バラモンは、
優しく息子たちを受けとめました。


それ以後、息子たちは
父親をよく世話しました。


また、
息子たちは父親ともども、

ブッダに、恭(うやうや)しく仕え、
奉仕をしました。


ブッダ:
「バラモンの息子たちよ、
あなたたちは、善い事をしています。


孝行して親を養う事は、

古い昔の賢者たちの
慣(なら)わしなのです」


ブッダは、息子たちに
このように言われて、

ブッダご自身の
過去の波羅蜜行(はらみつぎょう)を示す

「養母象本生(ようぼぞうほんじょう)」を
語られました。



 ―― 昔、菩薩は、
   ヒマラヤ地方で象として生まれました。


   全身が真っ白で麗しく、
   8万の象を従えていました。
 
  
   けれども、
   彼の母は盲目でした。


   彼は、美味しい果物を[他の]象たちに渡して、
   母親に届けようとしましたが、


   その象たちは、
   その果物を食べてしまいました。
 
  
   そのため、
   彼は象の群を離れ、
 
  
   母親を連れて、
   チャンドーラ山麓へ行って暮らしました。


   ある時、
   彼は道に迷った森林行者を助けました。


   けれども、
   後にその男は国王に、
   
   すばらしい象がいると報告し、
   彼は、捕えられてしまいました。


   森に住む
   盲目の母を憶う彼は、

   母親の世話をする事が
   できなくして、

   食べ物をとる事がありませんでした。


   国王は、
   彼(菩薩)の徳を称え、

   ただちに彼を解き放ちました。
                    云々 ――
          (「養母象本生」「ジャータカ 第455話」)











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プロフィール

ふつ庵

Author:ふつ庵
「茶室で坐る坐禅と一服の茶 
そして ブッダのことのはをまねぶ庵」庵主

2,500年前
「ブッダの説いた教え」
「法の句」を物語ります。

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