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Ⅲ 第240回「ダンマパダ326」

Dhp326桜3



「ブッダの語ったとされることばに最も近い教え」



   「法句326」


この心(こころ)は
以前(いぜん)には

求(もと)めるままに
欲(ほっ)するところへ

楽(らく)に従(したが)い
さすらいました


今(いま)では、心を

正(ただ)しく鎮(しず)めて
調(ととの)えています

鉤(かぎ)をもつ
象使(ぞうつか)いが

暴(あば)れる象に
対(たい)するように






【場所】ジェータ林(祇園精舎)

【誰のこと】見習い修行僧・沙弥サーヌ






【教え】

心は常に何かを欲しがっている

 1.には、(しき)―色・形あるもの。見えるもの。好みのもの。

 2. には、(しょう)― よい音、良く聞こえるもの。

 3. には、(こう)― よい香りのするもの。

 4. には、()― 美味(おい)しい味のするもの。

 5. には、(そく)― 身体に心地よく触れるもの。

 6. (こころ)には、(ほう)― あらゆる気持ちよいもの、望むもの。



今の境遇や精神に満足しないならば

6つの感覚器官
「眼・耳・鼻・舌・身・意」を

確かなものに守護して、
自分自身を

よく世話をして、
養うのがよいのです。


今、この時の、
確かな今、

この瞬間の
人生
を歩んで行きます。


ゆっくり、自分の呼吸で、
ありのままに、そのとおりに。


本当の「幸福」とは「満足」だから。






【原因と結果】

見習い修行僧・
沙弥サーヌは、

ある在家の女性信奉者の
一人息子として、生まれました。


サーヌの母親は、
サーヌを幼い時に出家させました。


沙弥となったサーヌは、

それ以来「戒律」を守り、
行いも正しく、

師匠や和尚への務めも
よく果たしました。


修行僧たちは、
サーヌが固い意思を持って、

怠る事なく精進している事を知り、

次のような
要請をしました。


修行僧たち:
「沙弥よ、聖句
[ブッダの教え・法]を唱えなさい」


すると、サーヌは
「法」を説くための座に上がり、

あたかも
天の川から

「聖句」を降ろすように、
見事に唱えました。


そして、
次のように語って、座を下りました。


沙弥サーヌ:
「私の母と父に

この誦唱(じゅしょう)の
「功徳」を施(ほどこ)します」



サーヌの今の1つ前
(前世)の母親は、

今は天界で、夜叉女(やしゃにょ)に
生まれ変わっていました。


沙弥サーヌによって
施される「功徳」を喜び、

夜叉の集まりなどにおいては
「サーヌの母」として、

最高の座が与えられ、
尊敬されていました。


さて、沙弥サーヌは成長し、
感覚器官と

その知覚作用が成熟すると、
不快な思いに悩まされました。


その悩みを
克服できないため、

世俗世界に戻る
還俗(げんぞく)を考えました。


誰にも告げないで、
鉢と衣を持って、

女性信奉者である
母親の家に行きました。


サーヌは、母親に

今の自分の
不快な思いを打ち明けました。


母親は、
色々な方法で、

世俗社会の煩(わずら)わしさを
示して、諭(さと)しましたが、

サーヌを
説得する事ができませんでした。


そして
「あとは自分自身で考えて

解決するであろう」 と 考えて、
サーヌに言いました。


母親:
「サーヌよ、
しばらくの間お待ちなさい。

お粥(かゆ)の
用意をします。

お粥を食べたあと、
あなたの衣服を持ってきましょう」


サーヌは座り、
母親は米を洗いました。



その時、夜叉女は、
サーヌが、

還俗(げんぞく)を望んで
座っている事を知りました。


夜叉女は、このように思いました。


「サーヌが還俗したならば、私は、
神々の間で恥をかく事になる。


サーヌに還俗をやめさせよう!」


そして、
サーヌの身体にとり憑()きました。


サーヌは首を振り、
涎(よだれ)を垂()らし、

地面に倒れました。


母親は、
息子の異常な様子を見て、

抱きしめ、
横にならせました。


また、村人たちがやって来て、
バリ儀礼(呪術 じゅじゅつ)などを行いました。


母親は泣きながら、
こう言いました。


母親:
「布薩(ふさつ)の「戒律」をよく守り、
悪を鎮(しず)める、

勝れた梵行(ぼんぎょう)を
正しく行う修行僧を、

夜叉たちが
弄(もてあそ)ぶ事は無い、と

私は、
阿羅漢たちに聞いたのに…」


すると、
夜叉女はこう言いました。


夜叉女:
「サーヌが目を覚ましたならば、
夜叉たちの言葉として言いなさい。


『私的な事であっても、
公的な事であっても、

決して、
悪い行いをしてはなりません』 と」


そして、夜叉女は、
サーヌの身体から離れました。



サーヌは目を開き、こう言いました。


サーヌ:
「母よ、
人は、亡くなった人を見て、

もう生きた姿には会えない、と
泣きます。


けれども、母よ、

あなたはどうして私を見て、
悲しみ泣くのですか?」


サーヌの母親は言いました。


母親:
「人は、確かに
そのように泣きます。

出家したのに、
還俗する子にも泣きます。


生()ける
屍(しかばね)のようだから。 


息子よ、
あなたに幸いあれ!」


このように母親が語ると、
息子サーヌは

「もはや私に還俗はない!」 と、
決意しました。


そして、
母から施(ほどこ)された

三衣(さんね)
[大衣・上衣・小衣]を持って、

修行僧団に戻りました。


僧団の「戒」
「具足戒(ぐそくかい)」を受けて、

正式に修行僧となりました。


間もなく、
ブッダは、サーヌに、

心の鎮(しず)まりが
進んでいる事を知りました。


ブッダ:
「サーヌよ、心は

さまざまな対象を捉えて、
長い間、さ迷います。

その心を鎮(しず)めない者に、
安らぎはありません。


それ故、
鉤(かぎ)によって

発情期の象を
抑え鎮めるように、

修行僧は、
心の鎮まりに努めるべきです」


ブッダはこのように言われて、
「教え・法」説かれました。



やがて、
修行僧サーヌは

三蔵(さんぞう)」:

経蔵(きょうぞう ブッダの教え)」
律蔵(りつぞう 戒律)」
論蔵(ろんぞう 教えと法の意味)」


これらを学び、
偉大な経師(きょうし 法を説く師)となり、

全インドを
震(ふる)わせました。

そして、
120歳までの長寿を保ちました。








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プロフィール

ふつ庵

Author:ふつ庵
「茶室で坐る坐禅と一服の茶 
そして ブッダのことのはをまねぶ庵」庵主

2,500年前
「ブッダの説いた教え」
「法の句」を物語ります。

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