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Ⅲ 第258回「ダンマパダ363」

ⅢDhp363チューリップ2



「ブッダの語ったとされることばに最も近い教え」


   「法句363」


口(くち)を慎(つつし)み

熟慮(じゅくりょ)して
語(かた)り

心(こころ)が
動揺(どうよう)する事の無い


意義(いぎ)と
真理(しんり)・法(ほう)を

説()く
修行僧(しゅぎょうそう)の

その説かれた言葉(ことば)は
甘美(かんび)です






【場所】ジェータ林(祇園精舎)

【誰のこと】コーカーリカ修行僧・比丘





【教え】

傲慢、うぬぼれ、無智から
どうしたら解放される?



心が動揺しない意義と法を説く

意味があり、ためになる
真理の言葉を語ります。



口を慎み、熟慮し語り

このように
語られた言葉は、

実に感覚に甘く、
心地よく感じられ甘美です。


意味だけを満たして、
真理を満たしていない。

真理だけを満たして、
意味を満たしていない。

また、
両者を満たしていない。


そのような言葉は、

甘美なものとは、
言われないのです。



静かに坐り
「息に気づく」

「坐禅瞑想」の
練修をつづけると、

あるはっきりとした
変化が起こります。



1. 自分だけが、苦しみや、
  悩みに遭
()っているのではない

  相手の人も同じ

  痛みや、
  苦しみ、
  悩みを

  味わっているのだ、と
  気づかされます。


2. この同じ大地で生きる、
  同じ呼吸をする、

  同じ人間として、
 気づきはじめ、
 
 自分自身も他の人も、

  新しい眼で見る事が
  できるようになります。


3. 憎しみと恐れの目ではなく

  「慈愛の眼」をもって
  対する事ができます。

 傲慢、うぬぼれ、無智から
 解き放たれ

 
 自分自身が、何よりも
 一番 安らぎを得ます。






【原因と結果】

コーカーリカ修行僧は、

自分自身の発した
言葉が原因で、

苦しみの世界に
向かいました。


その時
「教え・法」が説かれる法堂で、

修行僧たちの間に、
話が持ち上がりました。


修行僧たち:
「友たちよ、
ああ、コーカーリカ修行僧は、

自分自身の口が禍(わざわ)いして、
破滅に陥(おちい)ってしまった。


サーリプッタ長老と
マハーモッガッラーナ長老の

二大弟子を非難し、

悪口を言って
誹謗(ひぼう)したために、

大地が裂けたのです」



そこへ、
ブッダが現われて、

コーカーリカ修行僧について、
次のように言われました。


ブッダ:
「修行僧たちよ、
コーカーリカ修行僧は、

今だけではなく、
過去においても、

自分自身の口が禍いして
破滅に陥りました」


ブッダは、それを
明らかにするために、

過去の事を
引き出されて話されました。


―― 昔、ヒマラヤ地方のある池に
  亀が棲()んでいました。

  2羽の若い鵞鳥(がちょう)が餌を
  探しているうちに、その亀と親しくなりました。

  鵞鳥と亀は、信頼を強くしました。


  ある日、2羽の鵞鳥は亀に言いました。


  2羽の鵞鳥:
  「亀さん、僕たちが棲んでいる、
  ヒマラヤのチッタクータ山にある

  カンチャナ窟の住まいは、
  楽しいところです。

  僕たちと一緒に来てみませんか?」


  :
  「鵞鳥さん、しかし、
  僕がどうやって行けますか?」


  2羽の鵞鳥:
  「亀さん、
  僕たちが君を連れて行ってあげます。


  ただし、君が
  口を開けない事を守る事ができて、

  誰にも何も喋らない、という事であればですが...」


  :
  「鵞鳥さん、守ります。
  
  僕を連れていってください」


  2羽の鵞鳥:
  「亀さん、よろしい。連れて行ってあげます」


  2羽の鵞鳥は、このように答えて、
  一つの棒切れを亀にくわえさせると、
  
  その両端をくわえて、
  空中に飛び上がりました。



  亀が 
  鵞鳥たちに連れられて、
  
  飛んでいるのを、
  村の子供たちが見ました。


  そして、囃(はや)したてました。


  村の子供たち:
  「二派の鵞鳥が、棒切れで亀を運んでいるぞ!」


  亀は、言いたくなりました。


  「友達が、
  僕を連れていってくれるんだ!

  お前たちにそれがどうしたというのか、
  悪童たちめ !」


  鵞鳥たちは速度を増して、
  ベナレスの都の王宮にさしかかった時、

  亀は、
  口を開けてしまい、

  くわえていた棒切れを
  放してしまいました。


  亀は、王宮の中庭に落下し、
  真っ二つに割れてしまいました ――



ブッダは、このように
(『ジャータカ』第215話「亀本生」)を

引き出されて、
次のように説かれました。


 「 亀は言葉を発して       自分自身を殺してしまった
   棒切れを加えている時に    自分の言葉で自分自身を殺してしまった


   このように、人の勇者よ    よく見て善を語りなさい
   多くを語る事によって     破滅に落ちた亀を見なさい! 」



ブッダ:
「修行僧たちよ、

修行僧は口を慎み、
正しく行い、

浮つく事なく、静まった心を

保って
いなければなりません」 と。


ブッダは
このように言われて、

この詩
「法句363」を唱えられました。



この話は、世界的に知られています。

『イソップ寓話集(ぐうわしゅう)』
『パンチャタントラ』(古代インドの教訓物語)
『ヒトーパデーシャ』(古代インドの教訓説話集)


また、
日本の『今昔物語(こんじゃくものがたり)』にも
見る事ができます。








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プロフィール

ふつ庵

Author:ふつ庵
「茶室で坐る坐禅と一服の茶 
そして ブッダのことのはをまねぶ庵」庵主

2,500年前
「ブッダの説いた教え」
「法の句」を物語ります。

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