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Ⅲ 第282回「ダンマパダ389,390」

Dhp389et390白い蓮と実


「ブッダの語ったとされることばに最も近い教え」



   「法句389,390」


バラモンを
打()ちつけてはいけません

バラモンは、その者を
怨(うら)んではいけません


バラモンのこの利()は
些細(ささい)ではありません


愛(いと)しいものとして
怒(いか)りを起こさず

心(こころ)を
抑(おさ)えて

害(がい)する心が
消()えた時(とき)

苦(くる)しみは
静(しず)まります






【場所】ジェータ林(祇園精舎)

【誰のこと】サーリプッタ長老 





【教え】

なぜ今?
忍耐・忍辱の練修が大事



バラモンの利は些細ではない

漏尽者・阿羅漢は、
怒る者に対して、怒り返しません。

また、
打ちつける者に、打ち返しません。


それ故に、
漏尽者・阿羅漢・バラモンの

勝れた「」は、
少ないものではありません。


なぜなら、
煩悩(身心を乱れさせる心の不健康)
の滅し尽くした人は、

あらゆるものは
「愛(いと)しいもの」として

怒りを起こしません。


そのように心を抑えて、
心を防ぎ護る事や、

怒りによって起こる心を、

調える事の
」は極めて大きいからです。



苦しみは静まる

傷つけ害する心、怒る心は、
聖者の境地の上から2番目の

「不還道(ふげんどう)」によって、
次つぎと断たれます。


それによって、
行ったり来たりする

「6つの世界」
「天上・人間・地獄・餓鬼・畜生・修羅」:

「輪廻」の苦も、
すべて消えて無くなります。



確かに 怒りは、
愛(あい)する事からも、

憎(にく)む事からも
起こります。


愛憎(あいぞう)を
離れた時、

貪りも怒りも消えます。


しかし それは
智慧と慈悲」と

忍耐」に支えられたものです。



「慈悲」の練修は、

対極にある「怒り」を調え、
克服する事にあります。


「苦しみの滅尽」の実践は、
忍耐・忍辱の練修が大事






【原因と結果】

ある場所で多くの人々が、

サーリプッタ長老の
」について語っていました。


人々:
「ああ、なんと我われの

サーリプッタ長老は、
忍耐力のあるお方だろう!


罵(ののし)られても
打たれても、

微塵(みじん)の怒りも見せない!」


すると、
ある邪見(じゃけん)を持っている

バラモンが、尋(たず)ねました。


邪見のバラモン:
「皆さん、
怒らないというのは、誰の事ですか?」


人々:
「バラモンさん、私たちの
サーリプッタ長老です」


邪見のバラモン:
「皆さん、長老を怒らせる者が
誰もいないからでしょう?」


人々:
「バラモンさん、
そうではありません」


邪見のバラモン:
「皆さん、それでは、私が
長老を怒らせてみましょう」


邪見のバラモンは、

サーリプッタ長老が
托鉢行に入ったのを見ました。



確かに 
邪見のバラモンは、

サーリプッタ長老の背中を
後ろから強く打ちつけました。


しかし 
サーリプッタ長老は

見向きもしないで、
行ってしまいました。


邪見のバラモンは
全身が熱くなり、

後悔の念にかられました。


「ああ、なんと
」の高い尊者であろう!」 と。


そこで、
邪見のバラモンは、

サーリプッタ長老の
足もとにひれ伏して、

その悪い行い、
非()を詫()びました。


邪見のバラモン:
「尊者よ、どうか許してください」


サーリプッタ長老は、
非を行ったバラモンを許しました。


許しを得た
邪見のバラモンは、

サーリプッタ長老を
家に案内し、

鉢を受け取り、
托鉢食(たくはつじき)を施(ほどこ)しました。



人々は、
サーリプッタ長老を打った

邪見のバラモンに
激怒(げきど)して、

石や棒を手にして、
彼の家の入口に立っていました。


そして、邪見のバラモンが
鉢を持って、

サーリプッタ長老と一緒に
出てくるのを見て、

長老に言いました。


人々:
「尊者よ、
ご自分の鉢をお受け取りになり、

バラモンを家に戻してください!」


サーリプッタ長老:
「皆さん、どうしたのですか?」


人々:
「尊者よ、
長老を打った邪見のバラモン、

この奴(やつ)に
思い知らせてやります!」


サーリプッタ長老:
「皆さん、彼はすでに
謝(あやま)っています」


サーリプッタ長老は
このように言って、

人々を穏(おだ)やかに宥(なだ)めて、
精舎に戻りました。


やがて、
その事を知った修行僧たちは、

サーリプッタ長老のとった
処置(しょち)に不満をもらしました。


ブッダは、言われました。


ブッダ:
「修行僧たちよ、確かに
在家のバラモンによって、

沙門のバラモンが、
打ちつけられる事はあるでしょう。


しかし 
沙門のバラモンが、

他のバラモンを
打ちつける事はありません。


なぜなら、

沙門・バラモンの怒りは
「不還道(ふげんどう)」によって

破壊(はかい)されて
しまっているからです」 と。








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プロフィール

ふつ庵

Author:ふつ庵
「茶室で坐る坐禅と一服の茶 
そして ブッダのことのはをまねぶ庵」庵主

2,500年前
「ブッダの説いた教え」
「法の句」を物語ります。

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