FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Ⅲ 第308回「ダンマパダ416」

Dhp416山吹


「ブッダの語ったとされることばに最も近い教え」



   「法句416」


この世()の
諸欲(しょよく)を

断()ち切()って

出家(しゅっけ)し
遊行(ゆぎょう)して


渇愛(かつあい)
執着(しゅうちゃく)
欲(よく)と

生存(せいぞん)を
尽()くしている人

その人を
バラモンと呼びます






【場所】ヴェール林(竹林精舎)

【誰のこと】ジョーティカ長老





【教え】

なぜ今? 愛着の断・捨・離



この世の諸欲を断ち切って

6つの感覚器官
「眼・耳・鼻・舌・身・意」を

しっかり確かにして、
自分自身を世話して養い、

渇愛・執着・欲、あるいは
慢心を断ち、捨て、離れます。



渇愛・執着・欲を尽くしている人

1. 愛・慢・見は無い、と知っている人です。

 愛着― 私のもの、という欲望

 我見― 私の考えは、という邪見

 慢心― 私がいる、という慢心



2. 「三界」も滅し尽くされています。

  「生存」と言われる、3つの欲の世界。

 1.欲界― 欲に執着して欲望を楽しむ世界。

 2.色界―身体に執着して身体の楽しみを求める世界。

 3.無色界―精神・心に執着して心の楽しみを求める世界。




3.「無我」を知ります。

 私のもの
 私がいる
 私の考え


これらは実体の無いもの、
だから無い、と気づきます。



他から独立した「」があるという
考えが捨てられたら、

すべてのものが
相互に関わり合って、

他とともに
生きている事を知ります。


私たちは、
他のものに支えられて生きています。



人は
「小欲知足」、

愛着の断・捨・離
を称讃します。


けれども、多くの人は
それを実行できません。


決めるのは、自分自身です。


実践するためには
勇気づけが必要です。






【原因と結果】

アジャータサットゥ
(阿闍世 あじゃせ)王子は、

デーヴァダッタ
(提婆達多 だいばだった)と

たくらみ
共謀(きょうぼう)し、

父王
ビンビサーラ国王を亡き者にして、

王位に就きました。


国王になった
アジャータサットゥは、考えました。


「よし、ジョーティカ長者(居士 こじ)の
大殿堂を手に入れよう!」 と。


そして戦いの準備をして、
出発しました。


確かに
アジャータサットゥは、

ジョーティカ長者の
大殿堂の近くまで進みました。


しかし 
大殿堂の宝石で出来た

城壁(じょうへき)のところで、
大勢の家臣を従えた

自分自身の影を見て、敵軍だと
誤解してしまいました。


「ジョーティカ長者(居士)は、
戦いの準備をし、

軍隊を率(ひき)いて
出発している」と。


そのため、
強()いて

大殿堂に
近づこうとはしませんでした。



さて、
大殿堂の第一の門の堂で、

警護をしていた
ヤマコーリ夜叉(やしゃ)は、

アジャータサットゥ王を
見つけて、

王を、
家来ともども追い払いました。


そのため、
アジャータサットゥ王は、

ブッダの住んでいる竹林精舎へ
逃げ込みました。



ジョーティカ長者(居士)といえば、
その日「布薩戒」を守り、

精舎へ行き、
ブッダのところで

「教え・法」を聞きながら
坐っていました。



そこへやってきた
アジャータサットゥ王を見て、

ジョーティカ長者は立ち上り、
こう言いました。


ジョーティカ長者:
「陛下、どうされたのですか?」


アジャータサットゥ王:
「長者よ、あなたこそ
自分の家臣たちに

『私とともに戦え』と
命令しておきながらながら、

なぜここで「教え・法」を聞いて、
坐っているのですか?」


ジョーティカ長者:
「陛下、それではあなたは、

私の大殿堂を
奪いに行ったのですか?」


アジャータサットゥ王:
「長者よ、そうだ」


ジョーティカ長者:
「陛下、私の
許可がなければ、誰も、

たとえ王が千人いても、
私の大殿堂を奪う事はできません」


アジャータサットゥ王は、
これを聞いて腹を立てました。


そこで
ジョーティカ長者は言いました。


ジョーティカ長者:
「陛下、
それでは、私の

この10本の指にある
20個の指輪を、

取れるものなら、
取ってみてください」


アジャータサットゥ王は、

どのようにやってみても、
ジョーティカ長者の指から

指輪1個さえも、
取る事ができませんでした。


ジョーティカ長者:
「陛下、上衣(じょうえ)を
広げてください」


ジョーティカ長者は
このように言って、

10本の指を
真直ぐに伸ばしました。


すると、
20個の指輪がはずれました。



その時、
ジョーティカ長者には、

アジャータサットゥ王の
振る舞い・行いに

畏(おそ)れ戦(おのの)く気持ちが
起こりました。


長者は、
その念に震えました。


そこで、出家を決意し、

直ちに
ブッダのところで出家しました。


やがて、聖者の最高の境地
「阿羅漢」に達して、

ジョーティカ長老と
呼ばれるようになりました。


なお、
ジョーティカ長老が

「阿羅漢果」に達した瞬間に、
ジョーティカ長老の

すべての財産は、
消えて無くなりました。



ある日、修行僧たちは
ジョーティカ長老に尋ねました。


修行僧たち:
「友よ、その時、
あなたには、

大殿堂や、女性に対する
愛着は無かったのですか?」


ジョーティカ長老:
「友たちよ、ありませんでした」


これを聞いた修行僧たちは、
ブッダに申しあげました。


修行僧たち:
「尊師よ、
ジョーティカ長老は、

真実では無い事を語り、
事実とは別の事を説明しております」


ブッダは、言われました。

ブッダ
「修行僧たちよ、
わが息子ジョーティカには、

その時、真に
愛着は無かったのです」 と。








にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ

にほんブログ村 哲学・思想ブログへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメントの投稿

Secre

プロフィール

ふつ庵

Author:ふつ庵
「茶室で坐る坐禅と一服の茶 
そして ブッダのことのはをまねぶ庵」庵主

2,500年前
「ブッダの説いた教え」
「法の句」を物語ります。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。