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Ⅲ 第311回「ダンマパダ419,420」

Dhp419et420蓮の花2


「ブッダの語ったとされることばに最も近い教え」



   「法句419,420」


生()けるものの
死()と再生(さいせい)を

知()り尽()くし
執着(しゅうちゃく)無く

充分(じゅうぶん)に
行(おこな)っている

覚者(かくしゃ)



天(てん)の神々(かみがみ)も
天群(てんぐん)も

また人も

その行方(ゆくえ)を
知る事が無い

煩悩(ぼんのう)の
滅尽(めつじん)している

阿羅漢(あらかん)、その人を
バラモンと呼びます





【場所】ジェータ林(祇園精舎)

【誰のこと】ヴァンギーサ長老





【教え】

なぜ今? 目覚めた心を育む



知り尽くし

生けるもののすべての
有様(ありさま)、状態における

滅と再生を、
明らかに知っている事です。



執着なく

すべてについて明らかにし、
知り尽くしているので、

執着がありません。



充分に行っている

自分自身の身体の、
頭のてっぺんから足の裏まで

皮膚を中心として、
観察・洞察する事です。



覚者(かくしゃ)

神々と言われる
諸(もろもろ)の天や、天群なども、

その行方[完成・終結]を
知りません。


けれども
四聖諦」:

苦・集・滅・道」を覚っている人は、
覚者と呼ばれます。



  多くの人は 「今、ここ」において
  幸せに存在できる条件を限りなくもっているのです。
  ……

  そのような条件を、私たちの人生の中で
  発見できるよう助けてくれるものが、私たちの意識、

  すなわち、私たちの目覚めた心なのです。

  目覚めた心を育むことが、幸福を育むことを意味するのです。

          (『抱擁』ティク・ナット・ハン著 現文メディア 2008)






【原因と結果】

ラージャガハの都に、
ヴァンギーサというバラモンがいました。


ヴァンギーサ・バラモンは、

亡くなった人たちの頭蓋骨(ずがいこつ)を
叩(たた)いて、

「これは、
地獄に生まれ変わった者の頭蓋骨です。


これは
畜生(動物)の胎内に、

これは餓鬼の世界に、
これは人間界に、

これは、
天界に生まれ変わった者の頭蓋骨である」

と言う事が
判(わか)る者でした。



ヴァンギーサの仲間の
バラモンたちは、考えました。


「ヴァンギーサのお蔭(かげ)で、
我われはこの世界で食べて行ける」 と。


そこで、ヴァンギーサに
2枚の赤い布をまとわせて、

各地を連れて回り、
人々に言いふらしました。


仲間のバラモン:
「皆さん、
このヴァンギーサというバラモンは、

亡くなった人たちの
頭蓋骨を叩き、

生まれ変わった場所が判ります。


さあ、自分の身内・親族が、
生まれ変わっている場所を尋ねなさい!」


人々は、
10金、20金、100金も払って、

身内・親族たちの
生まれ変わっている場所を尋ねました。


バラモンたちは、このようにして
各地を渡り歩き、やがて、

サーヴァッティの都に着いて、
ジェータ林の近くに住居を構えました。


さて、彼らは、多くの人々が
朝食後に香や花輪などを手にして、

精舎へ「教え・法」を聞きに行くのを見て、
言いました。


バラモンたち:
「皆さん、
そちらへ行って何になるのですか?

私たちのヴァンギーサ・バラモンさまに、
並ぶ者はいません。


このお方は、
亡くなった人たちの

頭蓋骨を叩き、
生まれ変わった場所が判ります。


さあ、
あなた方の身内・親族が、

生まれ変わっている場所を
尋ねなさい!」


精舎へ「教え・法」を聞きに行く、
在家の信奉者たちは言いました。


在家の信奉者たち:
「バラモンよ、

ヴァンギーサに
何が、判るというのですか?


私たちの
ブッダに、並ぶお方はおりません!」


このようにして、彼らは
口論を重ねたけれど、

お互いに相手を説得する事が、
できませんでした。


そこで
「精舎へ行けば、

どちらに知識があるのか、
はっきりするでしょう」 と、

在家の信奉者たちは、
バラモンたちを連れて精舎へ行きました。


ブッダは、彼らが来る事を知られ、

地獄
畜生の胎内
人間界
天界

これらの4ヶ所に生まれ変わった4者と、
漏尽者(ろじんしゃ)の、

合計5つの頭蓋骨を運ばせ、
順に置いておきました。


彼らが来ると、
ブッダは、ヴァンギーサに尋ねられました。


ブッダ:
「ヴァンギーサよ、あなたは

頭蓋骨を叩き、
亡くなった人たちの

生まれ変わった場所が、
判るとの事ですが...?」


ヴァンギーサ:
「尊者よ、はい、わかります」


そこでブッダは、
これらの5つが、

どこに生まれ変わった者の
頭蓋骨かを尋ねられました。


確かに
ヴァンギーサは、
4つまで正しく答えました。


しかし 
5番目の

漏尽者の頭蓋骨については、
答える事ができませんでした。


ブッダは言われました。


ブッダ:
「ヴァンギーサよ、
タターガタには判ります」


ヴァンギーサは、
ブッダに頼みました。

ヴァンギーサ
「尊者よ、私に
その呪文を教えてください」


ブッダ:
「ヴァンギーサよ、

出家していない者に、
授ける事はできません」


そこでヴァンギーサは、
仲間のバラモンたちに言いました。


ヴァンギーサ:
「友たちよ、待っていなさい。

2、3日中に
呪文を修得してきますから」


ヴァンギーサは出家し、
入団して、修行僧となりました。


ブッダは、
ヴァンギーサに

「32身分(しんぶん)」について
説かれ、学ばせました。


するとヴァンギーサは、
2、3日のうちに

聖者の最高の境地
「阿羅漢果」に達しました。


仲間のバラモンたちはやって来て、
ヴァンギーサに尋ねました。


仲間のバラモン:
「ヴァンギーサよ、
呪文は修得されましたか?」


ヴァンギーサは言いました。

ヴァンギーサ:
「友たちよ、あなたたちは
ここから帰りなさい。


今や私は、戻る事の無い
出家者になっています」



これを聞いた修行僧たちは、
ブッダに申しあげました。


修行僧たち:
「尊師よ、この者は、
真実ではない事を語り、

事実とは別の事を
説明しております」


ブッダ:
「修行僧たちよ、
そのように言ってはなりません。


わが息子ヴァンギーサは、
死と再生について巧みな者です」 と。








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プロフィール

ふつ庵

Author:ふつ庵
「茶室で坐る坐禅と一服の茶 
そして ブッダのことのはをまねぶ庵」庵主

2,500年前
「ブッダの説いた教え」
「法の句」を物語ります。

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